年が明けてストーブリーグも過熱する中、昨季契約が満了した選手たちの所属先が続々と決まりつつある。
その中でもこれまでJリーグで印象的な活躍を見せてきた外国籍選手たちがいる。彼らはオファーを出せばゼロ円で獲得でき、補強できればチームをより強化できる可能性がある。
今回は昨季Jリーグクラブの契約を満了し、今季フリーで補強できる日本人Jリーガー5選手をピックアップした。
推進力のあるサイドアタッカー
荒木大吾
昨季所属先:京都サンガ
主なポジション:左ウイング
サイドで推進力のあるスプリントとキレのあるドリブルでサイドで違いを作り出す荒木は、先月31日にJ1京都サンガから契約満了を発表された。昨季は13試合に出場も先発は1試合のみと苦しいシーズンを過ごした。
柏レイソルのアカデミー出身の選手らしく止め、蹴るの精度も高く、サイド突破からのラストパスの精度も高いためチャンスメイカーとしても優れている。柔と剛を持ち合わせる技術と力を持ち、ウイングバックもこなせる戦術理解能力の高さ、献身性も持つため需要は高いと思うが、果たして。
トライアウトにも参加した左利きの司令塔
秋野央樹
昨季所属先:V・ファーレン長崎
主なポジション:セントラルミッドフィルダー
昨季J2のV・ファーレン長崎から契約満了を言い渡された秋野も去就が決まっていない。これまで柏、湘南ベルマーレ、長崎で精度の高い左足を駆使してゲームメイクを担ってきた司令塔だが、昨季は14試合出場中先発が6試合と思うような出場機会を得られなかった。
先月開催されたJPFAトライアウトでは即席チームでありながら積極的にチームメイトに声をかけて献身的なプレーや精度のパスを展開するなど奮闘していた。年齢も29歳と若いので新天地で魔法の左足を再び披露してほしい。
キレキレのドリブルは威力抜群
長谷川竜也
昨季所属先:横浜FC
主なポジション:左ウイング
川崎フロンターレで切れ味鋭いドリブルで観客を沸かせてきた長谷川は、昨季J1横浜FCとの契約が満了した。2022年シーズンは38試合4得点11アシストの大活躍で横浜FCをJ1復帰へと導いたが、昨季は期限付き移籍先のJ2東京ヴェルディではリーグ戦8試合出場1ゴール1アシストと成果を出せなかった。
ドリブルの破壊力は健在であり、1対1に持ち込めば相手を置き去りにするように持ち前のアジリティを生かして軽々と置き去りにする。ラストパスの精度も非常に優れているため、チャンスメイカーとしても優秀だ。ケガがちであるが、まだまだその実力はJクラブから需要があるはずだ。
ハマが生んだチャンスメイカーの新天地は
齋藤学
昨季所属先:ベガルタ仙台
主なポジション:左ウイング
元日本代表としてもプレーしたチャンスメイカーは、昨季J2ベガルタ仙台との契約が満了となった。昨季は鳴り物入りで仙台に加入するも12試合出場中先発は6試合で、ゼロ得点ゼロアシストと結果を出せなかった。
時折見せるドリブルや柔らかいタッチは健在であり、視野の広さを生かして適切なポジショニングからチャンスを作る技術はさび付いていない。中村俊輔から「和風メッシ」と称賛された横浜F・マリノスユース出身の天才ドリブラーの新天地はどこになるのか気になるところだ。
空中戦に強いエアマスターの去就は
長沢駿
昨季所属先:大分トリニータ
主なポジション:センターフォワード
これまで空中戦で圧倒的な強さを見せた身長192センチの大型ベテランストライカーも、昨季にJ2大分トリニータから契約満了を言い渡されてから去就が決まっていない。昨季は大分でリーグ戦22試合出場中先発が7試合で3ゴール1アシストと物足りない結果に終わってしまった。
それでも打点の高いヘディング、起点を作るポストプレー、セットプレーの強さ、後方からダイナミックに飛び出すワンタッチプレーなど破壊力のあるプレーは迫力がある。大型ストライカーを求めるクラブは少なくないと思われるので、チャンスをつかみ取って新天地で復活してほしい。