チェルシーが2部プレストンに快勝で新年白星発進! 前半苦戦も後半4発で地力の差示す【FAカップ】

[写真:Getty Images]

FAカップ3回戦、チェルシーvsプレストン・ノースエンドが6日にスタンフォード・ブリッジで行われ、4-0で勝利したチェルシーが4回戦進出を決めた。

リーグ連勝で2023年の戦いを終えたプレミアリーグ10位のチェルシーは、2024年初戦となる今シーズンのFAカップ初陣でチャンピオンシップ(イングランド2部)のプレストンをホームで迎え撃った。

チャンピオンシップでボトムハーフに位置する相手との一戦では前節から先発4人を変更。チアゴ・シウバに代えてギルクリストを初スタメンで起用したほか、ギャラガーとマドゥエケ、代表戦へ旅立ったジャクソンに代えてエンソ・フェルナンデス、ムドリク、スターリングを起用した。

後ろ重心のプレストンに対して、立ち上がりからボールを握って攻め手を窺うチェルシー。時間の経過とともにパーマーを起点にボックス付近で良いコンビネーションを見せると、スターリングがボックス内で続けて際どいシュートを放つ。さらに、22分にはエンソ・フェルナンデスの浮き球パスでゴール前に抜け出したパーマーがGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはうまく寄せられた結果、シュートを枠の左に外してしまった。

ここから攻勢を強めたいポチェッティーノのチームだが、徐々に守り慣れたプレストンにカウンターから引っくり返される場面が増え始める。そして、決定機には至らないものの、フィニッシュまで持ち込まれる場面が散見。そして、前半終盤にかけては完全に攻めあぐねて消化不良の形で前半を終えた。

後半も同じメンバーで臨んだチェルシーは前半同様にアタッキングサードの崩しの局面で苦戦を強いられる。それでも、58分にはボックス左でのムドリクの粘りのキープからグストが右足インスウィングで入れた正確なクロスをゴール前のブロヤがゴール右隅へ巧みなヘディングで流し込み、待望の先制点を奪った。

先手を奪ったホームチームは直後にギルクリストとムドリクを下げてチアゴ・シウバ、マドゥエケを同時投入。すると、この交代が即時の追加点をもたらす。66分、右CKの場面でキッカーのパーマーが左足インスウィングの正確なボールを入れると、ニアにタイミング良く走り込んだチアゴ・シウバがストロングヘッドで合わせた。

これで完全に勢いに乗ると、69分にはパーマーの仕掛けで得たボックス手前左の好位置で得たFKをキッカーのスターリングが壁のギリギリ上を越す見事な軌道のシュートを左隅に突き刺し、トドメの3点目まで奪った。

その後、殊勲のブロヤ、パーマーを下げてデイヴィド、ギャラガーの投入で試合を締めに入ったチェルシー。一矢報いたいプレストンの攻撃を危なげなく撥ね返しつつ、途中出場の選手を中心にアグレッシブに追加点を狙う。

そして、85分には波状攻撃からボックス中央で仕掛けたスターリングの競り合いのこぼれに反応したエンソ・フェルナンデスが後半のゴールショーを締めくくる4点目を奪った。

このまま4-0のスコアでタイムアップを迎えたチェルシーが前半こそ苦戦したものの、最後は地力の差を見せつける快勝。新年白星発進を飾ると共に4回戦進出を決めた。

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