特大の大納言小豆使った絶品ぜんざい完成 年40キロしか取れない希少さ 味、香りも申し分なし

味土野地区で小豆を生産する木下さん(右)と、「味土野大納言ぜんざい」を開発した梅田さん=京都府京丹後市・うめや本舗

 京都府京丹後市弥栄町味土野地区で栽培された小豆を使った「味土野大納言ぜんざい」が発売された。年間約40キロしか収穫できない大粒の小豆を使用し、食感や味、香りが良い商品に仕上がっている。

 特産品を販売する「うめや本舗」(同町)の梅田肇さん(68)が商品企画し、小豆は木下祐治さん(79)=京都府与謝野町=が標高約400メートルの畑で生産している。

 木下さんによると、畑は寒暖差の大きい環境にあり、小豆は粒が大きいという。直径5.5ミリ以上が「大納言小豆」とされ、木下さんが育てた小豆は直径1センチに及ぶ。

 梅田さんは、木下さんが育てた小豆を「味土野大納言」と名付けて土産物用のぼた餅を作ったが、日持ちがしないため定番商品にはならなかった。そのため昨年8月からぜんざいの開発に挑戦。試作を重ね、木下さんが11月に収穫した小豆を使って市食品加工支援センターに製造を委託した。

 商品は1箱250グラムで1580円(2人前、税込み)。同本舗や市内の道の駅などで販売している。

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