無病息災祈り「どんど焼き」 諫早・高来町 4年ぶり開催

勢いよく炎が上がる竹のやぐら=諫早市高来町

 新年の無病息災を祈る「どんど焼き」が1月6日、長崎県諫早市高来町深海地区の干陸地であった。コロナ禍で4年ぶりの開催となった今年は能登半島地震が発生。住民らは被災地にも思いを寄せた。
 同地区で途絶えていた「どんど焼き」を、地元住民らでつくる伝承会が2010年度に復活させた。開会式には子どもからお年寄りまで200人以上が集まった。
 竹で組んだやぐら(約8メートル)の中には門松などの正月用品を入れ、市立高来西小児童が「算数をがんばる」「夢」などと筆を走らせた書き初め120点を飾り付けた。辰(たつ)年生まれの同校児童が点火。「パン、パン」と音を立てて燃え上がると歓声が上がった。会場では地元の高来そばやぜんざいが振る舞われた。
 伝承会の山口徳男副代表(78)は「被災地のニュースを見ると心が痛む。1日も早い復旧、復興を願う」し、「今年の干支(えと)のように、希望が天高く上っていくような1年になってほしい」と話した。

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