威勢よく響くかけ声 松浦魚市場で初競り

競り人と仲買人の声が響き、活気にあふれた初競り=松浦魚市場

 全国有数のアジ、サバの水揚げ量を誇る長崎県松浦市調川町の松浦魚市場で6日早朝、初競りがあり、競り人の威勢のいいかけ声が市場内に響いた。
 午前5時、閉鎖型荷さばき所に市場開設者の友田吉泰市長の第一声が響き、初競りがスタート。「初荷」の札が付いたトロ箱が次々と競り落とされた。入荷量、取引額は昨年の5倍以上の約398トン、約6700万円。市内沿岸では小型のアジ、五島、対馬沖ではゴマサバの漁獲が好調で、養殖用の餌として求める取引が相次いだ。
 同8時からは同魚市場を運営する西日本魚市の仕事始め式があった。吉田光也社長が「2023年の水揚げ量は前年比10%増の約9万2千トン。金額は同23%増の約157億円で、3年続けて増加した」と報告。「松浦の基幹産業としての役割を十分に自覚し、地域へ貢献することで責任を果たしていきたい。集荷力の強化、販売に全力で取り組む」とあいさつした。

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