全国高校サッカー選手権の準決勝が行われた6日、青森市の青森山田高校では、野球部やバドミントン部などの生徒と教職員約160人がテレビで観戦。大画面のスクリーンに映し出されたイレブンに向け、地元から声援を送った。
青森山田が先制し、盛んに拍手が上がっていたが、後半34分に同点に追いつかれると生徒たちからは力なくため息がもれた。PK戦に突入すると、生徒たちは前のめりになって祈るように画面をじっと見守った。5人目のPKをFW米谷が決めて決勝進出が決まると、割れんばかりの拍手と歓声が沸き上がった。
応援団長を務めた野球部の藤田一颯(いぶき)さん(2年生)は「絶対に勝てると信じて応援していた。決勝も自信を持って頑張ってほしい」と笑顔を見せた。
同校の大島健治教頭は「生徒たちの応援の声が元気よく出ていて、この盛り上がりが選手たちにも伝わったんじゃないかと思う。選手たちには雪国で培った力を存分に発揮して、県民に勇気と希望を与えてほしい」と話し、決勝での健闘を期待した。