病院間違え搬送に30分遅れ 兵庫・三木市の救急隊 隊長、別の病院に電話し確認も怠る

三木市役所=三木市上の丸町

 兵庫県三木市消防本部は7日、40代女性の緊急搬送前に救急隊長が搬送先の病院の電話番号をかけ間違え、病院受け入れが約30分遅れたと発表した。女性は中等症で現在入院中。同本部は医師から「搬送が遅れたことによる女性の症状への影響はない」と説明を受けたという。

 同本部によると、6日午前11時50分ごろ、三木市口吉川町のゴルフ場から「しゃべりにくい人がいる」と119番があった。救急隊が出動し、10分後に現場へ到着。隊長が市外の病院に連絡するところ、誤って市外の別の病院に電話をかけた。隊長はその際、病院名の確認を怠った。救急隊が最初に到着した病院では受け入れができなかった。搬送を連絡していた病院に女性を搬送し直した。

 同本部は再発防止のため、全救急隊員に連絡の際、医療機関名の確認を徹底するとした。林一成消防長は「確認不足で病院収容が遅延したことをおわびする。このような事態が発生しないよう再発防止に努める」と謝罪した。(長沢伸一)

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