能登半島地震の犠牲者を悼んで… 阪神・淡路大震災「1.17希望の灯り」分灯、各地へ 神戸・東遊園地

ろうそくを使って「1.17希望の灯り」から火をランタンに移す生徒ら=7日午後、神戸市中央区加納町6、東遊園地〈撮影・斎藤雅志)

 17日で丸29年となる阪神・淡路大震災を前に、神戸市中央区の東遊園地にあるガス灯「1.17希望の灯り」の分灯が7日、始まった。この日は追悼行事などを開く学校など約20団体の約100人が参加し、能登半島地震の犠牲者を悼みながら、灯りの火を慎重にランタンへ移した。

 分灯は約50団体から申し込みがあった。NPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」の藤本真一代表理事(39)は能登半島地震に触れて「当事者一人一人に家族や友人がいる。失われた命を数字だけで語ることはできない」と訴えた。

 神戸市立須佐野中2年の女子生徒(13)は「改めて一人一人の命の重みを知った。同じ被災地として自分ごとと捉え、恐ろしさを伝えていきたい」と語った。(井川朋宏)

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