【20歳おめでとう・栃木県央】大人らしく晴れやかに 能登半島地震の募金も 笑顔で再会、節目祝う

イチゴのモニュメントの前で記念撮影する参加者

 成人の日を翌日に控えた7日、鹿沼、さくら、下野の3市で、二十歳の節目を祝う集いが開かれた。それぞれの会場では、思い出を振り返るスライドショーや地域特有の記念品などが、再会を喜ぶ出席者に花を添えた。壇上に立った実行委員らが周囲への感謝を口にしたほか、能登半島地震の被災者支援で募金を行った市町もあり、支え合いの輪も広がった。

鹿沼市

 本年度に20歳の節目を迎えた若者の集い「鹿沼市20祭(にじゅっさい)2024」が7日、鹿沼市坂田山2丁目のかぬまケーブルテレビホールで開かれた。市内10中学校の出身者ら718人が参加した。

 地元出身の19、20歳の学生たちでつくる同祭実行委員会や市などが主催。佐藤信(さとうしん)市長は「自分自身を信じ出会いを大切にしながら、目標に向けて進化していってほしい」と式辞を述べ、実行委の宇都宮颯来(うつのみやそら)さん(20)と江田皐月(えださつき)さん(20)の2人が誓いの言葉を述べた。

 中学生時代のスライドショーや恩師からのメッセージ映像、市に関するクイズ大会などで盛り上がった。野中勇利(のなかはやと)実行委員長(19)は「大変なこともあったけどみんなで乗り越えられて良かった」と話した。会場では能登半島地震の募金も行った。

さくら市

 さくら市二十歳の集いが7日、氏家公民館で開かれ、振り袖やスーツ姿の約330人が出席し、友人や恩師との再会を喜んだ。

 花塚隆志(はなつかたかし)市長が「幸せな人生を歩むために、自分の身や家族、周りの人たちを守ってください。自分自身を良く知ってください。今日集まった仲間を大切に」と式辞を述べた。

 感謝の言葉として、実行委員の警察学校生大久保成葉(おおくぼなるは)さん(20)が「利他の心を大切にしたい」。大学2年高津戸堅太(たかつとけんた)さん(20)が「夢や目標に向かって努力し、お世話になった方へのお返しをしていきたい」と述べた。

 イベントでは、思い出を振り返るスライドショーの上映のほか、クラス単位で記念撮影などを行った。記念品として、早乙女桜並木の伐採木などで作られたタンブラーが配られた。

下野市

 二十歳の節目を祝う式典「下野市二十歳のつどい」が7日、南河内、石橋、国分寺の3公民館で実施され、計467人が出席した。

 石橋公民館には対象者172人が参加し、坂村哲也(さかむらてつや)市長が式辞、石田陽一(いしだよういち)市議会議長と高山和典(たかやまかずのり)県議らが祝辞を述べた。

 対象者を代表し、石橋中出身で千葉大2年浦木航大(うらきこうだい)さん(20)が「今まで支えてくださった方々に深く感謝し、夢の実現に向けて努力を続けることを誓う」と宣誓。石橋中出身で帝京科学大2年斎藤承龍(さいとうしょうりゅう)さん(19)が「常に挑戦と感謝の心を忘れず、感謝される人になることを目標にこれからも精進したい」と謝辞を述べた。

 式典後、出席者らは旧友と記念撮影するなどして再会を喜んでいた。

恩師と言葉を交わし笑顔を見せる参加者
式典後、記念撮影に臨む出席者ら

© 株式会社下野新聞社