福寿園社員ら「日本一早い茶摘み」 京都府木津川市で「うま味のある茶葉できた」

柔らかい新芽を丁寧に摘み取る初茶摘み(京都府木津川市相楽台・福寿園CHA遊学パーク)

 「日本一早い茶摘み」として毎年恒例となっている初茶摘みが5日、京都府木津川市相楽台の福寿園CHA遊学パークの「温室茶園」で行われた。社員らが柔らかな新芽を摘み取り、新年の茶業発展を祈願した。

 最初に福寿園の福井正興社長らが茶を摘み、茶の種子を宋から持ち帰った栄西禅師ら先人の像に供えた。続いて社員ら16人が、100平方メートルの温室で約3キロを収穫した。

 昨年11月中旬から温室を暖めて生育を促し、12月上旬からは日照時間を長くして萌芽(ほうが)させた。収穫した新芽は宇治市の工房に運んで手もみで製茶された。

 茶園管理担当の森崎領さん(38)は「今年も順調。昨秋、高い気温が続いたので温度管理が大変だったが、濃い青色でさわやかな香りの、うま味のある茶葉ができた」と話した。

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