長崎県各地で消防出初め式 精鋭1300人、決意新たに

一斉放水する消防団員ら=長崎市尾上町、県庁南側岸壁

 長崎市や東彼3町など県内各市町の消防出初め式が7日開かれた。参加者は地域防災の要としての役割を再認識し、安全な一年を祈った。能登半島地震被災者に黙とう。永年勤続者や協力団体への表彰もあった。
 長崎市は、同市尾上町の出島メッセ長崎などで出初め式を開催。市消防局や消防団、婦人防火クラブなど地域の消防を支える精鋭約1300人が参加した。
 初の試みとして、県庁そばの防災緑地「おのうえの丘」で消防車両の展示や消防団活動をPR。キッチンカーが並ぶイベントもあり、子ども連れらが足を運んだ。
 幼年消防クラブ員として活動する大浦保育園の年長組12人は「ちびっこ火消し」のダンスを披露。市立長崎商業高吹奏楽部の演奏もあった。
 4年ぶりの防火パレードでは、活動服に身を包んだサッカーJ2、V・ファーレン長崎のクラブマスコット「ヴィヴィくん」も参加。星取町少年消防クラブの宮﨑日々翔君(9)は「台所の火の元や仏壇の線香、ヒーターなど、火災に気を付けてほしい」と話した。
 ポンプ車16台と海上の消防艇からの一斉放水もあり、車上では団員が江戸前掛け姿でまといを担いだ。同市立山5丁目の松田めぐみさん(43)は「粋でいなせな感じ。すごい迫力だった」と感激していた。

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