兵庫県と神戸市、能登・珠洲市の避難所支援へ職員14人派遣 情報収集、必要な支援聞き取り

能登半島地震の避難所支援のため、石川県珠洲市へ出発する兵庫県と神戸市の職員=8日、兵庫県庁

 兵庫県と神戸市は8日、石川県珠洲市の避難所支援のため、第1陣として職員計14人を派遣した。期間は約1週間で、阪神・淡路大震災の教訓を生かした息の長い支援を見据え、まずは情報収集などに努める。

 第1陣の職員は、福祉や消防などの部署に所属し、災害支援の経験者もいるという。公設の避難所以外に身を寄せる被災者の状況把握や、必要な支援の聞き取りなどを行う。7日には先遣隊として県職員2人が既に被災地入りしている。

 兵庫県の斎藤元彦知事は出発式で「女性や子どもら困っている被災者のニーズをすくい上げてほしい」と求めた。

 被災者の心のケアに当たる災害派遣精神医療チーム「ひょうごDPAT」の医師ら3人もこの日、被災地へ出発。神戸市は石川県の要請を受け、下水道の状況調査のため、職員4人を送り出した。(名倉あかり)

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