被災地、停電1万7千戸 北陸銀は珠洲支店再開へ

石川県穴水町の避難所に届いた簡易ベッド=8日午前11時4分

 能登半島地震の被災地では8日も生活インフラの障害が続いた。斎藤健経済産業相は同日の記者会見で、石川県内で約1万7千戸が停電していると発表した。3日午前7時時点の約3万4600戸から戸数は半減した。ただ、道路の損壊で復旧作業が難航しており、電源車を使った電力供給を進めているという。

 NTTドコモなど携帯電話大手4社のサービスは、8日午後も石川県の輪島市や珠洲市などで利用しづらい状況が続いた。一方、KDDIは石川県七尾市でサービスが復旧したと発表した。

 北陸銀行は8日、珠洲市にある珠洲支店の窓口業務を9日午前10時に再開すると発表した。営業は正午までで、預金の払い戻しに絞る。

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