「このチームは最高で最強」「メンバー外にもメダルを」大川和流&久保田真生 藤枝順心“2人のキャプテン”が語る連覇の裏側【第32回全日本高校女子サッカー選手権大会】

第32回全日本高校女子サッカー選手権で日本一に輝いた藤枝順心高校。トロフィーを掲げたのは2人のキャプテンでした。DF大川和流選手(3年)とMF久保田真生選選手(3年)に優勝の舞台裏をたっぷりと語ってもらいます。

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<滝澤悠希キャスター>
「素晴らしい活躍でしたが、まずは大川さん、1日経ってその喜びをどう、かみ締めますか」

<藤枝順心高 大川和流キャプテン>
「いまだに(これまでの)写真を振り返っていますし、この仲間ともう1回サッカーしたいなって思います」

<滝澤キャスター>
「それだけうれしかったということですよね。続いて久保田さん、このダブルキャプテンという形ですが、監督が性格の違う2人で多様性のあるチームを作ってほしいという思いで指名したと聞きましたがそんなに2人の性格は違うんですか」

<藤枝順心高 久保田真生キャプテン>
「和流はとにかくまじめで、チームの方まとめてくれるんですけど、時々抜けているところもあります(笑)」

<大川キャプテン>
「真生は本当に元気で、常に明るくて、だけど、しっかりするときは、もうしっかりしてくれます」

<滝澤キャスター>
「頼もしい両キャプテンが牽引し、手にした2年連続7度目の優勝、7日の決勝を2人と一緒に振り返ります」

第32回全日本高校女子サッカー選手権大会、決勝の相手は2年連続で強豪・十文字高校(東京)でした。接戦が予想された試合でしたが、試合開始4分、いきなり動きます。辻澤愛選手のシュートのこぼれ球に詰めたのは、久保田キャプテンでした。久保田キャプテンはこの形、狙っていたといいます。

<久保田キャプテン>
「コーチが『結構こぼれてくるよ』って言っていたので、自分もそこを狙って、いつでも狙えるようにという感じで詰めていて、決め切れたのでよかったと思ってます」

さらに前半終了間際、1点目に絡んだ辻澤選手が再び躍動し、追加点を奪います。しかし、後半は十文字ペースに。2度、3度と決定的なシーンを作られます。

<滝澤キャスター>
「センターバックの大川キャプテン、この時間帯正直きつくなかったですか」

<大川キャプテン>
「苦しかったですけど、ここを耐えれば必ずチャンスが来るって思って、全員で踏ん張れたのでよかったです」

チーム力で守り抜き、迎えた後半30分でした。途中出場、2年生の笠井唯選手は試合を決定づける3点目、そして、藤枝順心が歴代最多となる2年連続7度目の優勝、さらに2023年度がインターハイも制し、藤枝順心史上初の2冠に輝きました。

<滝澤キャスター>
「なんで順心はこれだけ強いんでしょうか」

<久保田キャプテン>
「うまくいかなかったときに、選手同士でコミュニケーションとって共有しているので、そういう一つ一つが出たのかなって思います」

<滝澤キャスター>
「大川さん、2人で歩んできた3年間はどんなものでしたか」

「2人だったからこそ、チームに目を向けていることもできたし、85人という部員数だったからこそ、どこのチームよりも団結力があって、この優勝ができたと思います」

<井手春希キャスター>
「試合終了後にスタンドの仲間たちのもとに駆け寄って、喜びを分かち合っている様子ありましたけれども、大川さん、そのときどんな話をしていたんですか」

<大川キャプテン>
「このチームは最高で最強のチームだなって話しました」

<久保田キャプテン>
「メンバーに入ってない子たちも、応援ずっとしてくれて一緒に最後まで戦ってくれたので、一緒にメダルをかけてあげたいなっていう気持ちがありましたね」

<滝澤キャスター>
「みんなで戦った決勝でもありました。さて、気になる2人の進路ですが、大川さんは大学に進学。久保田さんは、WEリーグINAC神戸に加入してサッカーを続けます。久保田さん、プロの舞台ではどんなプレーを見せたいですか」

<久保田キャプテン>
「この優勝を自分の自信に変えて、WEリーグでもどんどんチャレンジして自分のいいプレーを出して、もっと上にいけるように頑張っていきたいです」

<滝澤キャスター>
「そして大川さん、来年は後輩たち、3連覇がかかるわけですよね。何かエールをお願いします」

<大川キャプテン>
「いろんな重圧がかかると思うけど、順心らしく戦って、高校サッカーを楽しんでくれたらうれしいです。がんばってください」

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