アマチュアの落語家らによる「保津川寄席」の正月特別公演が6日、京都府亀岡市余部町のガレリアかめおかで開かれた。「素人以上、玄人未満」とうたう演者たちの巧みな話芸で、約200人で埋まった客席を笑いに包んだ。
大学の落語研究会出身者ら近畿地方在住の7人が落語や上方講談、コミカルな手品、漫談を披露した。落語の枕では「大みそか」をお題に謎掛けをしたり、干支(えと)にちなんだ小話をしたり、新春らしい雰囲気を演出した。
南丹市園部町の農業中西博美さん(72)は、南丹亭百笑として登壇した。米屋の娘を好きになった男がほれ薬「いもりの黒焼」を間違って米俵に振りかけてしまう滑稽話を熱演。保津川寄席などで場数を踏んで磨いた表情や身ぶり手ぶり豊かな語り口で会場を沸かせた。
市民団体「かめおかまちの元気づくりプロジェクト」が主催した。2010年11月から奇数月に寄席を開き、今回が節目の80回目。普段は、亀岡市安町の貸しスペース「安町ホーム和の家」を会場にしているが、大勢の人に笑ってもらおうと、年始めはガレリアかめおかのホールで開催している。