最終日もファン続々 高岡・松原秀典展が閉幕

最後のサイン会でファンとふれ合う松原さん=高岡市立博物館

 高岡市立博物館で開かれていた「富山新聞アニメEXPO」のメイン行事「松原秀典展」(富山新聞社主催)は8日、最終日を迎えた。開館前から来場者が並び、会場は最後のチャンスで駆け込んだ県内外のファンらでにぎわった。市出身のアニメーター松原秀典さんによるサイン会も開かれ、「また高岡で展示を」と求めるファンの姿が見られた。

 松原さんが手掛けた原画やキャラクター設定書など計約300点以上が並ぶ展示室では、訪れた家族連れらが作品を目に焼き付けるようにじっくり眺めた。

 人気作「エヴァンゲリオン」シリーズや市観光大使「あみたん娘」などのグッズが豊富な売り場も大勢の来場者が訪れた。

 10回以上来場し、8日も午前7時半から会場に並んだ朝日町の会社員、渡辺公夫さん(49)は「休みのたびに来て作品を見尽くし、満足だ。松原さんにはこれからも富山を盛り上げてほしい」と期待した。

 サイン会では、来場者が「これからも頑張ってください」と松原さんへのエールや感謝を伝えた。

 10回目の来場となった富山市の保育士、太田さとみさんは「また高岡で展示してください。待ってます」と松原さんに呼び掛けた。

 太田さんは「展示替えがあり、何回訪れても楽しめた。またできるだけ近いうちにゆかりの高岡で展示を開いてほしい」と語った。

 松原さんは会期を終え、「皆さんに喜んでいただけてほっとした。にぎやかしにも貢献できたのであればうれしい」と振り返った。

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