〈1.1大震災〉雪かきで活気 穴水ではボランティア隊結成

ボランティア隊として雪かきに励む子ども=8日午前10時20分、穴水町穴水中

 「私たちも力になりたい」。穴水町穴水中で避難所生活を送る小中高生が「ボランティア隊」を結成した。雪が降り積もった8日には、敷地内で雪かきに励んだ。明るく元気な子どもたちの奮闘ぶりに大人たちは目を細め、避難所暮らしに活気が生まれている。

 避難所を管理する廣澤孝俊校長(58)の呼び掛けで、同校に避難した小中高生が7日から避難者への食事の配布などを率先して手伝っている。8日の雪かきには10人ほどが参加、雪に歓声を上げながら和気あいあいと玄関前などに積もった雪をどかしていった。

 穴水小2年の宮下莉央さん(8)は「雪が固くて大変だけど、避難所の人にありがとうと言ってもらえるとうれしい」と笑顔を見せた。同4年の小山葵空(そら)さん(10)は「みんなと一緒の雪かきは楽しい」と、たくさんの雪を運んだ。

 子どもたちも避難者として身を寄せ、普段は体育館でバスケットボールをしたり、ゲームで遊んだりして過ごす。宮下さんの父幸浩さん(35)は「いとこや近所の知り合いの子もいて、娘も落ち込んではいないよう。周囲に子どもがいてくれて助かる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 廣澤校長は「子どもたちだけではなく、大人もみんなで助け合って避難所生活を送りたい」と話した。

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