軟弱地盤工事の準備開始 辺野古巡り、12日にも着手

着工に向けた準備作業が始まった沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾。周辺には工事に反対する抗議船(右)も見られた=9日午前

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤がある大浦湾側の着工に向け、政府は9日、準備作業を始めた。12日にも、護岸造成のための海上ヤード設置工事に着手する。

 木原稔防衛相は9日の閣議後記者会見で、資機材の搬入など準備作業を実施していると明らかにした。

 斉藤鉄夫国土交通相は2023年12月28日、玉城デニー知事に代わり軟弱地盤改良工事の設計変更の承認を代執行し、大浦湾側の工事が可能になっていた。

 玉城氏は9日午前、報道各社の取材に対し、準備作業への着手により、国の強硬な姿勢があらわになると強く批判。「残念でならない」と語った。

沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾=9日午前

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