長崎の二十歳 1230人が笑顔で再会! 出島メッセで「つどい」 コロナ禍前の風景に

笑顔で友人と記念撮影を楽しむ晴れ姿の参列者=長崎市尾上町、出島メッセ長崎

 「成人の日」の8日、長崎県長崎市は「二十歳のつどい」を尾上町の出島メッセ長崎で開き、人生の節目を迎えた若者たちを祝福した。感染症拡大防止のため昨年度まで実施していた事前申込制は本年度で解消。コロナ禍前の風景が戻り、多くの参列者が「ノーマスク」の笑顔で再会を喜んだ。
 約1230人が参列。式典冒頭に、能登半島地震の犠牲者を悼み全員で黙とう。鈴木史朗市長は「被災地にも皆さんと同じ二十歳の若者がいる。被災地に思いを寄せながら、元気な姿を見せ、未来に羽ばたいてほしい」と激励した。
 参列者を代表し、中央大国際経営学部2年のダルトンエスタ小春さんが誓いの言葉を述べた。自身が打ち込むラグビーの精神を表す「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」を引きながら、「これまで多くの人たちに支えてもらったが、これからはそれぞれが大人になり、長崎に恩返しができるように頑張りたい」と力強く語った。
 会場は、互いの晴れ着を見せ合ったり、記念撮影をしたりする参加者であふれた。長崎大環境科学部2年の田坂太一さんは「思ったよりみんな変わらず、安心した。大学で学んでいる都市計画やまちづくりに関われるような仕事をしたい」と未来を見据えていた。
 市によると本年度の対象者は2003年4月2日~04年4月1日生まれの3407(男1700、女1707)人。 

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