ガザへ届け、被災地からのメッセージ。岩手県釜石市鵜住居(うのすまい)町で8日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区の平和を願うたこ揚げが行われた。東日本大震災以降、この活動を通じて励まし合ってきた両地域だが、2024年は連日、ガザ側で多くの民間人が犠牲になる中での幕開け。現地へつながる空を市民らは見上げ、思いを寄せた。
「平和とふっこうを」。うのすまい・トモスに広がる青空の下、子どもたちが元気いっぱいに駆け回り、手にした長い糸の先にメッセージが舞った。
この直前、地元の小中学生ら約30人が集まり、戦闘終結を祈る文字やパレスチナの旗を描いた。鵜住居小4年の藤原菫(すみれ)さんは「戦争で多くの人が亡くなって悲しすぎる」と嘆き、「平和」と書いた。
この様子は、ヨルダンに身を寄せるガザの子どもたちにもオンラインで届けられた。