辰年仕事始め、年頭訓示の様子 岩手県内の自治体や企業

仕事始め式に臨む盛岡市の幹部職員

 2024年の仕事始めとなった4日、岩手県内の自治体や企業・団体のトップが年頭訓示した。元日に発生した能登半島地震を受け、首長は「災害への備えを十分にしたい」と引き締めた。民間企業や団体は急変する社会情勢に対応すべく「組織の力を高め成長する」と飛躍を誓った。

 【企業・団体】三陸鉄道の石川義晃社長は朝、宮古市の本社で社員を前に年頭のスピーチをした。元日の能登半島地震や2日の羽田空港での事故を踏まえ「飛行機と列車という違いはあるが、お客さまの命を預かるという意味で、改めて気を引き締めなければならない」と公共交通機関の使命について言及した。

 【自治体】達増知事は東日本大震災の沿岸被災地を巡り、一年の活動をスタート。視察先の久慈市営魚市場で「人口減少に立ち向かうため、人口の少ない地域に脚光を当てていきたい。辰(たつ)年なので、力強く上昇する年にしたい」と語った。

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