レイズ・ラミレスがトレード要員に 2年連続で打率3割の好打者

タイラー・グラスノー、マニュエル・マーゴ、ルーク・レイリー、アンドリュー・キトレッジらを次々にトレードで放出し、ペイロール削減に成功したレイズだが、まだロースターの整理は完了していないようだ。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、レイズは好打者ハロルド・ラミレスのトレードを検討しているという。ラミレスはここ2シーズン、レイズの準レギュラーとしてDH、一塁、左翼、右翼を兼任し、規定打席不足ながら2年連続で打率3割をマークしている。

現在29歳のラミレスはコロンビア出身の右打者で、2019年にマーリンズでメジャーデビューすると、いきなり119試合に出場して打率.276、11本塁打、50打点、OPS.728を記録。翌2020年は3試合のみの出場に終わり、インディアンス(現ガーディアンズ)へ移籍した2021年は99試合に出場した。

2022年シーズンの開幕直前にレイズへ加入すると、120試合に出場して打率.300、6本塁打、58打点、OPS.747を記録。昨季は自己最多の122試合に出場し、打率.313、12本塁打、68打点、OPS.813の好成績を残した。守備面では、2022年は一塁で29試合、右翼で15試合、左翼で2試合にスタメン出場していたが、昨季はDHでの出場が多くなり、スタメン出場は右翼6試合、左翼5試合、一塁2試合だけだった。

規定打席不足ながら2年連続で打率3割をマークしている打撃力に加え、FAまであと2年保有できること、今季の予想年俸が440万ドルと高額ではないことなどが魅力。守備は決して上手くないものの、一塁と外野の両翼を守れるため、右打ちの好打者を必要としているチームにはフィットするだろう。

ラミレスを放出したとしても、カーティス・ミード、ジョナサン・アランダ、ジュニア・カミネロといった、その穴を埋められそうな有望株がすでに台頭しているのがレイズの強み。グラスノーらを放出したことでペイロールは9300万ドル前後まで削減されているが、今季もレベルの高いア・リーグ東地区で上位争いに絡んでくるはずだ。

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