「土砂災害の恐れ」約1万カ所 岩手県、警戒区域外対象の選定終了

 

 岩手県は、土砂災害警戒区域に指定されていないエリアの中で「土砂災害が発生する恐れのある箇所」の選定を終えた。高精度な地形情報を基に県内全域を調べた結果、2023年度は4324カ所を追加し、計9992カ所となった。全国的に警戒区域外での災害が相次ぐ中、県民の備えと迅速避難につなげる。

 航空レーザー測量で、地表面の高さを5メートル間隔で精緻に計測できる手法を採用。高さ5メートル以上、傾斜度30度以上で、近くに建物がある場所を選びだした。22年度は国土地理院が提供した地形情報を活用して5668カ所を公表。不明だったエリアを精査し、追加した。

 警戒区域や「恐れのある箇所」はいわてデジタルマップで閲覧できる。

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