藤井八冠の初日おやつ、羊羹は売り切れ “勝負飯”に注目集まる 大田原で王将戦第1局

藤井王将が2日目の昼食に選んだ天ぷら付きのせいろの手打ちそば

 栃木県大田原市黒羽向町のホテル花月で8日まで行われた第73期王将戦7番勝負第1局では、史上初の八冠として臨んだ藤井聡太(ふじいそうた)王将の“勝負飯”やおやつに注目が集まった。

 同ホテルによると、7日午前のおやつに選ばれた同ホテルオリジナルの「栗の小倉羊羹(ようかん)」は発表直後から問い合わせが相次ぎ、8日午後3時現在、30件近くの予約が入っている。2~3週間待ちの状態という。

 2年前の王将戦で選ばれたこともあり、今回の対局開幕前の今月2日には一般販売用は既に売り切れた。今回も選ばれ、さらに関心が高まったようだ。

 8日の昼食は天ぷら付きのせいろの手打ちそば。市内産のそば粉で同ホテルの職人が手打ちしたそばにえび、ナス、シシトウの3種類の天ぷらとデザートのヨーグルトも付いた。午後0時半から昼食休憩に入り、30分足らずで平らげた。

 午前10時半のおやつはアイスコーヒーと、東武宇都宮百貨店大田原店内のチーズガーデンから仕入れたケーキ「苺(いちご)ショート」。午後3時半の午後のおやつには県オリジナル品種「とちあいか」で作った「苺ジュース」を前日に続き選び、「やみぞあづまっぺ協議会」が生産する和紅茶「雲巌の静謐(せいひつ)」を選んだ。

 対する菅井竜也(すがいたつや)八段は昼食に温かい手打ちそば、午前のおやつにはオレンジジュースと「ひつじ珈琲(こーひー)」(中野内)のエメラルドマウンテン、午後はアイスコーヒーを選んだ。

藤井王将が2日目午前のおやつに選んだ「苺(いちご)ショート」とアイスコーヒー

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