復活目指す照ノ富士は10勝3敗 稽古総見、霧島は精彩欠く

稽古総見で汗を流す照ノ富士=9日、東京・両国国技館(代表撮影)

 大相撲初場所(14日初日・両国国技館)を前にした横綱審議委員会による稽古総見が9日、国技館内の相撲教習所で行われ、腰痛などによる3場所連続休場からの復活を目指す横綱照ノ富士は霧島、貴景勝の両大関らを相手に10勝3敗だった。右四つからの寄りや豪快な投げを見せ、まずまずの内容だった。

 先場所覇者で綱とりを懸ける霧島は小結高安に連敗するなど8番にとどまり、アピール不足だった。貴景勝、大関豊昇龍も番数が少なく、精彩を欠いた。大関昇進を目指す関脇琴ノ若は関脇大栄翔や平幕力士を圧倒。鋭い立ち合いからの攻撃的な取り口で順調な仕上がりを披露した。

稽古総見で、貴景勝(右)と三番稽古する照ノ富士=9日、東京・両国国技館(代表撮影)

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