数字の「1」が並ぶ日は地震災害が多いのは?南海トラフでも過去に…大切なのは災害への備え【能登半島地震】

1月1日に発生した能登半島地震。未だ多くの人の安否が分からず、懸命な捜索活動が続いています。地震災害の恐ろしさを感じるだけでなく、私たちは災害への備えが本当にできているのか、改めて確認しなければいけません。

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地震や津波による死者・行方不明者が100人以上となったのは、災害関連死を除くと、2011年3月11日に発生した東日本大震災以来です。

南海トラフ巨大地震が想定されている静岡県。2009年8月11日に発生した「駿河湾の地震」では、最大で震度6弱の揺れや60センチの津波を観測しました。能登半島地震と同じように震源は海底で、断層が動いたことが地震の原因でした。

1935年7月11日にも最大震度6の「静岡地震」が起きています。巴川や大谷川沿いの地盤が弱い場所で多くの建物が倒壊しました。

ここまで読んで、気になった方もいらっしゃるでしょう。3月11日、8月11日、7月11日。数字の「1」が並ぶ日は、地震災害が多いのではないか?という疑問です。

数字の「1」が並ぶ日は地震災害が多い?

静岡県のホームページには「静岡県に被害をもたらした主な地震と日本で近年おきた主な地震」の一覧表が掲載されています。

この一覧表で最も古いのは、1498年に発生した「明応地震」。概ね100年から150年の周期で繰り返し発生している「南海トラフ地震」で、今から5回前の地震です。東海道全般が津波で被災し、志太郡地方(現在の藤枝市など)で流死2万6000人とされています。この地震が発生した日付も、当時世界で使われていたユリウス歴で9月11日でした。

過去39件の地震を調べると…「1月11日」は?

静岡県がまとめた一覧表には、これまでに挙げた地震を含め、39件の地震が掲載されています。しかし「明応地震」「駿河湾の地震」「東日本大震災」のほかに、11日に発生した地震は掲載されていません。

11日よりも発生回数が多い日付もあることから『数字の「1」が並ぶ日は地震災害は多い?』という仮説は、成り立ちません。

1月11日は数字の「1」が3つ並びます。関係性はないとはいえ、日本全国いつどこで地震が起きても不思議ではありません。南海トラフ地震も高い発生確率とされています。被害を少しでも減らせるように、もう一度、地震への備えを確認しましょう。

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