声掛け合って鬼火焚き 平戸・根獅子地区 ぜんざいも振る舞い温かに 長崎

無病息災を願った鬼火焚き=平戸市根獅子町

 長崎県平戸市根獅子地区の恒例行事「鬼火焚(た)き」が7日、同地区の田んぼであり、住民ら約50人以上が今年の無病息災を願った。
 地域の伝統を継承していこうと、根獅子子ども会(出口博徳会長)が主催し、市民団体、根獅子・飯良地区まちづくり運営協議会(川上茂次会長)が協力。両団体が各家庭から寄せられた正月飾りと、切り出したモウソウチクなどで約5メートルの塔をつくった。
 市立根獅子小の児童12人が「みんなでいい思い出をつくりたい」「算数を頑張る」など新年の目標を発表した後、午前6時過ぎに塔に点火。集まった住民たちは、同協議会が振る舞ったぜんざいで体を温め、竹がはじける音が響くたびに、「よいしょ」と声を掛け合った。

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