大阪で「十日えびす」幕開け 商売繁盛願い、にぎわい

大阪市の今宮戎神社で「十日えびす」の幕開けとなる「宵えびす」が始まり、参拝客のササに縁起物を結びつける福娘=9日午後

 商売繁盛の神様を祭る今宮戎神社(大阪市浪速区)で9日、「十日えびす」の幕開けとなる「宵えびす」が始まった。境内では「商売繁盛じゃササ持ってこい」のおはやしが軽やかに響き、御利益を求めて福ザサを持つ参拝客でにぎわった。

 金色の烏帽子に着物姿の福娘約40人が、参拝客のササに米俵や大判などの縁起物を結びつけた。福娘は、約2千人の応募から選ばれている。

 5年以上参拝しているという大阪市の自営業中尾文彦さん(52)は「元日から地震があり心を痛めた。自分だけでなくみんなが潤う年になったらいい」と力を込めた。

 十日えびすは11日の「残り福」まで続く。

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