盗撮犯の逮捕に協力したとして、京都府警宇治署は京都府宇治市の高校3年藤原拓也さん(17)に感謝状を贈った。
藤原さんは昨年11月22日の登校中、宇治市のJR六地蔵駅の階段で、女子高生のすぐ後ろを歩き、キョロキョロと周囲を警戒する不審な男に気が付いた。「なんか変やな」。近づくと、スカートの下にスマホを差し込む姿を目撃。男に声をかけると、当初は盗撮を認めなかったが、突然逃げ出したため、取り押さえたという。
酒井啓之署長は「盗撮は被害者も声を上げにくい卑劣な犯罪。勇敢な行動に感謝します」と述べた。
■周囲の客に協力してもらえず「一人は心細かった」
藤原さんは男に声をかける時「怖かった」というが、「何でか分からないけど、体が動いた」と振り返る。一方、容疑者とホームで話し合った際、駅員を呼ぶよう周囲の乗客に伝えたが、協力してもらえなかったとし「一人は心細かった。他にも助けてくれる人がいたらうれしかった」と話した。