米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(おおたにしょうへい)選手が日本国内の全小学校に野球グラブを寄贈する取り組みで、宇都宮市晃宝小で9日、児童にグラブがお披露目された。子どもたちは「かっこいい」「早く触らせて」と目を輝かせ、早速キャッチボールを楽しんだ。
グラブは昨年12月25日以降、窓口となる各市町教育委員会に届き始めた。各校に三つずつ贈られる。
晃宝小では9日午後、少年野球チームに入る4~6年生の児童11人が体育館に集まった。教諭が届いた箱を開封すると、歓声や拍手が上がった。
グラブを手にした子どもたちは「大谷選手のサインがある」「軽いし柔らかい」と満面の笑み。その後はボールを投げ合い、「パンッ、パンッ」と捕球音を響かせた。
所属チームで投手も務める6年角田駿斗(つのだはやと)君(12)はグラブに刺激を受け、「もっとうまくなりたいと思った。野球仲間も増やしたい」と声を弾ませた。同校では10日以降、全児童がグラブに触れる機会をつくる。
この日は宇都宮市や市貝町などの複数の学校でグラブが披露された。今後配送される市町もあり、順次児童の元に届く。