議員のパワハラ疑惑 政治倫理審査会音声データで公開 議員は「言いがかり」と否定 広島・府中町

広島県の府中町議のパワハラ疑惑を話し合う会議の初会合が開かれました。疑惑を向けられた町議は真っ向から否定しています。

音声データ・田中伸武議員

「議員に向かって出ていけとは何を言っとる。何を言いよるんね。そういう嫌がらせを言いんさんなや。」

職員

「嫌がらせじゃないですよ」

田中伸武議員「本当にいいのそういうことを(言っても)。」

府中町議の議会事務局に対するパワハラ疑惑。いったい何が起きているのでしょうか。

府中町議会で初めて開かれた政治倫理審査会。町議9人の請求をうけ、パワハラ疑惑を向けられているのは、2020年の選挙で初当選した田中伸武議員です。

音声データ 田中伸武議員

「(事務局の部屋から)出て行けとか俺の権限だからここは管理するからお前出ていけとかそんなことは言いんさんな。」

議会事務局の職員

「出て行ってくださいと申し上げたことはあります。」

田中伸武議員

「権限を振りかざして議員に威圧的な態度をとって話がややこしくなったら追い出すぞとそういうことを言いよる。そういう脅しじゃないねあなたが言っていることは。」

議会事務局の職員

「もう1時間以上経っていますんで。」

田中伸武議員

「そういう言い方をやめなさいと言っている。そんなこと言いんさんなと言っている。」

パワハラ疑惑で審査会請求した府中町議会 二見伸吾議員

「(田中議員が)日本語で書いてあるものが何で分からないのか。事務局失格じゃああんたの頭脳構造を疑う」あんたは異常じゃ。(と言った)」

議会事務局の職員に対し、長時間にわたり威圧的な叱責や人格を否定する言動などが繰り返しあったとの訴えに対し、田中議員は真っ向から否定します。

田中伸武 議員

「いろいろな提案をしたり仕組みでおかしいところを改めようとかそういうことはたくさんやっていますから、それは主義主張かもしれないけど声を荒げたいけど、さっきの二見議員にはだいぶ負けとると思いますよ。」

報道陣に配布した文書で、自身を「モノ言う議員」とし、議会の「ぬるい体質」に「厳しい風」を吹き込むと訴えます。

田中伸武 議員

「言いがかりであり内容的には過剰でありパワハラに当たるものは1つもない。」

次回の審査会では田中議員が出席し説明する予定です。

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