石川の56校再開見通せず 児童「友達に会いたい」

 9日に新学期を迎えた石川県の被災地では、56の小中高校で授業再開の見通しが立っていない。学校が避難所となっているのに加え、校舎が損傷したり、通学路の安全が確保できていなかったりするためだ。休校が続く学校の児童は「友達に会いたい」と寂しさを募らせる。

 文部科学省の集計では、県内で9日に休校となったのは、国公私立の小中高校など91校。一部の学校では安全確認を終え次第、授業を再開する予定だ。

 震度6強を観測した珠洲市では、11の小中学校全てが休校したままで、10校が避難所として利用されている。

 飯田小では、NPOなどが図工室に遊び場を設置、9日もボードゲームなどで遊ぶ姿が見られた。

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