災害への備え 必要な防災グッズは?【長野】

被災した多くの人が、避難所での生活を余儀なくされています。いつ起きるか分からない災害や避難生活に備えて必要な防災グッズを、松本大学・地域防災科学研究所の木村晴壽(きむらはるひさ)所長に聞きました。

■松本大学 地域防災科学研究所 木村晴壽所長「大雨とか台風は2~3日前から分かっているので、余裕を持って避難するとか必要な物を持ち出すとか出来るけど、地震は出来ない」
「家具をきちんと固定しておく。一つのザックに避難した時に必要になる物をまとめて用意して、一つ持ち出せば何とかなる状態にしておく」

石川県内では現在、3万人近い人が避難所で生活をしています。厳しい寒さにさらされる冬の避難生活に備え、毛布など暖を取れる物があると安心です。

■松本大学 地域防災科学研究所 木村晴壽所長「これが何枚かあれば自分の体に巻いて寒さを防ぐことが出来る」

また、断熱性があるアルミマットも、寒さを凌ぐのに効果があります。

■松本大学 地域防災科学研究所 木村晴壽所長「こういう物を用意しておくと床に直接(体が)触れないようにして、寒さが上がってくるのを防げるのでかなり有効」

被災地では断水による水不足が深刻で、トイレに流す水の確保もままならない状況です。

■松本大学 地域防災科学研究所 木村晴壽所長「これが簡易トイレ。軽いしかさばらないので、多めにザックに詰めておくことは出来る。これを使えば水を当面使わなくて済む」

人が密集する避難所ではインフルエンザや新型コロナなど感染症の懸念もあります。

■松本大学 地域防災科学研究所 木村晴壽所長「寒いから身を寄せ合ってとかいうことになっている。マスクは避難所の備蓄品として用意しておいていい。個人でももちろんいざという時に備えて用意をするけど、避難所サイドで備蓄品として最低限の物を用意する体制を考えていかなければいけない」

今だからこそ、災害への備えを確認する機会にしてほしいと話していました。

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