能登半島地震で石川県珠洲市の市街地や能登町の沿岸部を襲った津波は、半島の先端部を北東から東に回り込んで到達し、大きな被害をもたらしたとみられるとの分析を、土木学会のチームが9日、明らかにした。現地調査では、津波が複数の場所で高さ4メートル超に達していた痕跡を確認した。
チームによると、能登半島の東側の沖合には「陸棚」という比較的水深の浅い場所があり、より沖合の富山県側に向かって深くなる。
津波は深海ほど速く進み、浅くなるにつれて遅くなる特徴がある。
港は狭くて水深が浅いため、津波が一層高くなって被害を大きくした可能性がある。