新年の抱負、元気に発表 栃木県内小中学校で始業式 地震犠牲者に黙とうも

先生に宿題を笑顔で手渡す児童たち=9日午前8時50分、市貝町文谷

 県内の3学期制を導入する公立小中学校で9日、冬休み明けの始業式が行われた。2学期制の市町の学校を含め、485校が授業を再開した。

 市貝町小貝小では始業式に先立ち、元日に発生した能登半島地震の犠牲者を悼み、83人の全校児童が黙とうした。吉河昭光(よしかわあきみつ)校長(58)は「地震にみんなもドキッとしたと思う。地震がくる前から準備をして、命を守る行動をしなければなりません」と改めて語りかけた。

 12人が在籍する1年生のクラスでは、児童一人一人が冬休みに自宅で取り組んだ問題集や冬休みの思い出をつづった絵日記などを担任の前田奈菜(まえたなな)教諭(27)に提出した。「お手伝いを頑張る」「二重跳びを1回跳べるようになる」などの新年の抱負を元気に発表して3学期のスタートを切った。

地震の犠牲者に黙とうをささげる児童たち=9日午前8時25分、市貝町文谷

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