フジモリ氏次男有罪確定 地位利用罪、猶予付き禁錮

ケンジ・フジモリ氏(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】ペルーの最高裁判所は9日、アルベルト・フジモリ元大統領(85)の次男で元国会議員のケンジ氏(43)に対し、地位の不正利用の罪で禁錮4年6月を言い渡した下級審判決を認定、執行猶予付き有罪判決が確定した。

 2017年、在任中の人権侵害事件で服役中だったフジモリ氏に人道的恩赦を与えたクチンスキ大統領(当時)の罷免決議を回避するため、国会議員に働きかけた罪。ケンジ氏には1年半の公職停止と補償金50万ソル(約1950万円)、3カ月ごとの司法機関への出頭も命じられた。

 フジモリ氏は禁錮25年の刑で服役していたが、昨年12月6日に約5年ぶりに釈放された。

© 一般社団法人共同通信社