10日(水)北陸の天気 午前中心に冷たい雨や雪 少しの雨でも土砂災害に注意・警戒 強風で寒さ一段と厳しく

 きょう10日(水)の北陸は、沿岸部を中心に冷たい雨、内陸や山沿いでは雪が降る所もある見込み。昼過ぎには次第に範囲が狭まり、夕方までに止む所が多くなりそうだが、少しの雨でも、雨が小康状態になっても、土砂災害に注意・警戒が必要となる。また、北寄りの風が強く吹く所もあり、寒さが一段と厳しく感じられそうだ。

能登半島 少しの雨でも土砂災害に警戒を

 北陸では、能登半島を中心に、断続的に雨が降っている。きょうの朝のうちは、雷を伴って、雨足の強まる所があるが、日中は雨のピークを越え、夕方までに止む所が多くなる見込み。また、能登半島や、沿岸部では雨で推移しそうだが、内陸や山沿いでは雪になる所がありそうだ。
 能登半島地震やその後の余震、これまでの降水の影響で、地盤が緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害の発生するおそれがあるため、引き続き、斜面や崖など危険な場所には近づかず、土砂災害に注意・警戒が必要となる。特に、石川県の輪島市・珠洲市など能登では、夕方にかけて、土砂災害に警戒が必要だ。

日中も気温上がらず 暖房の屋内と屋外の気温差注意

 けさの北陸は、標高の高い所をのぞいて、プラスの気温となっており、寒中にしては冷え込みが緩んでいる。ただ、きょうは、日中にかけて、ほとんど気温が上がらず、北寄りの冷たい風が吹くため、昼間は一段と厳しい寒さとなる見込み。
 最高気温は、輪島・新潟5℃、金沢・富山6℃、福井8℃の予想で、万全な防寒対策が必要だ。

 避難所などでは屋内を暖房で暖めるのも難しいと考えられるが、暖房で暖められた屋内においては、トイレなどのある屋外との気温差によるヒートショックなどに注意し、加湿や定期的な換気などにも留意し、体調を崩さないような配慮が必要となる。

あすは日差し戻る 朝の冷え込み厳しい

 あす11日(木)の北陸は晴れ間が戻る見込み。その分、朝の冷え込みが厳しく、最低気温が、輪島で-1℃など、氷点下まで下がる所が多いが、日中は日差しと南寄りの風で、寒さが和らぐ見込み。
 あすの最高気温は、新潟6℃、輪島7℃、金沢・富山9℃、福井10℃の予想。
 あさって12日(金)以降は、雨や雪の降る日が多くなるため、あすの晴れ間は貴重なものとなりそうだ。

(気象予報士・海老原美代子)

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