第30回佐賀県女流書展 華やかに 1月10日、佐賀玉屋で開幕 7部問に104点

女流書家の作品が並ぶ会場=佐賀市の佐賀玉屋

 「第30回佐賀県女流書展」(佐賀新聞文化センター主催)が10日から、佐賀市の佐賀玉屋本館6階で開かれる。紙や額装にも細やかに趣向を凝らした、華やかな展観で楽しませる。15日まで。

 漢字やかななど7部門で、会員の101点と顧問の賛助出品3点が並ぶ。米倉千鶴さん(佐賀市)は、梅の花を愛でる良寛の歌を親しみやすい調和体で仕上げた。森田子芳さん(伊万里市)は薄墨で爽やかに「新」の一字を、野口棋和子さん(佐賀市)はリラックスした書体で「継続は力なり」と書いた。

 同展は県書作家協会の女性正会員の作品を集めた展覧会で、1994年に始まった。参加者は約40人から徐々に増え、近年は100人を超えている。

 会場には第1回と10回、20回展を新聞記事で振り返るコーナーもつくった。初回から参加している小城市の秀島清坡さんは「30年という歴史の重みを感じる。記事にはお世話になった先生方も載っていて懐かしい」と目を細めていた。

 展示作品を収める作品集は600円。参加作家の色紙7点を抽選でプレゼントする企画は、会場で応募を受け付ける。(花木芙美)

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