生活保護申請、6.1%増 昨年10月、増加は10カ月連続

厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 厚生労働省は10日、2023年10月の生活保護申請は2万900件で、22年同月と比べ6.1%増だったと発表した。増加は10カ月連続。新型コロナウイルス禍で実施された公的支援の縮小が影響した可能性がある。担当者は「コロナ禍で貯蓄が減り、申請につながった例が多い。引き続き動向を注視したい」としている。

 前年同月と比べた申請件数の増加率は23年2~5月、10~20%台の高い水準で推移。その後は1~3%台となっていた。

 23年10月から生活保護を受け始めたのは1万8830世帯で、6.3%増加した。それ以前から受けている人を含む受給世帯数は165万2145世帯で、0.5%増えた。

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