救護施設に遺体遺棄、容疑で住人の親子逮捕 持ち込みキャリーケースから発見、白骨化

滋賀県警察本部

 滋賀県高島市今津町にある救護施設の一室に遺体を遺棄したとして、滋賀県警捜査1課と高島署は10日、死体遺棄の疑いで、施設に住む無職の男(84)と、息子(53)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀して9日午後5時40分ごろ、救護施設の息子の自室に、身元不明の遺体を放置し、遺棄した疑い。

 同署によると、男と息子は昨年12月下旬に施設へ入所。今月9日午後4時過ぎに施設から「異臭がする」と同署へ通報があり、駆けつけた署員が、入所時に2人が持ち込んだキャリーケースの中から一部白骨化した遺体を見つけた。遺体は死後1年以上が経過しているという。

 調べに対し、ともに容疑を認め、息子は、遺体は母親だと話しているという。同署は遺体の身元特定を急ぐとともに、詳しい経緯を調べている。

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