規制委、変圧器故障の原因究明を 能登半島地震の志賀原発被災で

 原子力規制委員会は10日の定例会合で、能登半島地震による北陸電力志賀原発(石川県志賀町)などの被害状況や対応について、事務局の原子力規制庁から報告を受けた。山中伸介委員長は「志賀の変圧器故障は原因をきちっと解明してもらう必要がある」と述べた。

 志賀原発では1号機地下で震度5強を観測し、約3mの津波が到達。1、2号機の変圧器が破損して油が漏れ、外部電源の一部が使えなくなっている。

 伴信彦委員は、原発周辺の放射線監視装置の一部が測定できなくなっていることに「リアルタイムで把握できないのは大きな問題。航空機やドローンをすぐ使えるよう機動性を高めておくことが重要だ」と指摘した。

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