県内小学校の始業式がピークとなった9日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が日本の小学校に贈ったグラブが県内各校でもお披露目された。まずは校内に展示し、春以降、体育の授業などで使用する学校が多い。早速グラブに触れた子どもたちは大谷選手に感謝するとともに「野球しようぜ!」の熱いメッセージをしっかり受け取った。
大谷選手がプレゼントしたグラブは昨年末、県内に届き始めた。西川町西川小(白田慶和校長、145人)は、白田校長がグラブの到着を伝えると、児童から驚きの声と拍手が起きた。3人が代表して受け取り、6年佐藤樹(いつき)君(12)は「サインを見ると、大谷選手からの贈り物だと実感した」と喜んだ。
長井市長井小(竹田啓校長、542人)ではステージにグラブを並べ、竹田校長が「野球しようぜ!」のメッセージを読み上げた。2年生から野球を続ける6年加藤愛梨さん(12)は「一緒に野球をする仲間が増えてほしい」と願った。
寒河江市高松小(菊地友則校長、81人)は野球スポーツ少年団に所属する6年生3人がグラブを使ってキャッチボールした。早坂湊君(12)は「他のグラブとは違う特別な感じがする。守備練習を頑張りたい」と意欲を燃やした。
飯豊町飯豊二小(海老名智樹校長、74人)では海老名校長が「(大谷選手のように)大きな目標を持って頑張ろう」と児童に語りかけた。野球に打ち込んでいる6年渋谷成(じょう)君(12)は「自分のグラブより取りやすい」と目を輝かせた。
山辺町山辺小(鈴木義彦校長、487人)では6年2組の児童が、グラブをはめてキャッチボールを楽しんだ。渡辺長晴(ちょうせい)君(12)は「野球したくなるような格好いいグラブだった。大谷選手の思いがよく伝わってきた」と話した。