アルペン県選手権、雪不足で中止 国スポ予選は会場変更へ

ゲレンデの一部は雪不足で地面が露出し、滑走不可の状況が続いている=最上町・赤倉温泉スキー場

 県総合スキー大会のアルペン種目組織委員会が9日、最上町中央公民館で開かれ、雪不足のため、今月19、20の両日に同町の赤倉温泉スキー場で予定していた県選手権の中止を決めた。21日に同スキー場で行う国民スポーツ大会(国スポ)県予選会は大蔵村の湯の台スキー場に変更する方向で調整する。距離とジャンプ・複合種目は山形市と上山市で予定通り行う見通しで、雪の状況を見ながら近く最終判断する。

 赤倉温泉スキー場は9日現在、地面が一部露出し、滑走不可となっている。同スキー場では14、15日に県中学大会、15、16日は県高校大会のそれぞれアルペンを開催する予定だが、県中体連、県高体連は会場変更を含めて検討している。

 県総合大会の距離は14~17日に上山市の坊平高原クロスカントリー競技場で、ジャンプ・複合は15日に同競技場と山形市のアリオンテック蔵王シャンツェで行う予定。距離は予定通りのコースで実施できるかを13日に判断する。ジャンプ・複合は山形市によるジャンプ台への雪の搬入作業の状況を踏まえて11日に最終判断する。

 県総合大会組織委員長で県スキー連盟の斎藤智昭理事長は「選手が実力を出し切れる大会にするために準備したい」と語った。

 2月には山形、上山、最上の3市町で国スポ大会冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来国スポ」が控えており、雪不足は選手の練習環境などに影響を与える可能性もある。県国民スポーツ大会推進課は「雪不足の状況を大変心配している。大会が実施できるように地元市町としっかり連携して対応したい」としている。

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