ヘンダーソンがわずか半年でのヨーロッパ復帰を希望 アヤックスが関心か

写真:アル・イテファクからの退団を希望しているというヘンダーソン

昨夏にリヴァプールからサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテファクに移籍したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが、早くもヨーロッパへの復帰を検討しているという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

ヘンダーソンは昨夏、移籍金1200万ポンド(約22億220万円)でアル・イテファクに移籍した。しかしサウジアラビアのライフスタイルになかなか適応できず、高温多湿なプレー環境にも苦しんでいるという。

3万5000人収容のホームスタジアムを持ちながら平均観客数は7800人と試合自体の盛り上がりにも欠け、2023年11月から未勝利という低調な成績を受け、ヘンダーソンのサウジアラビア移籍に大きな影響を与えたスティーヴン・ジェラード監督への圧力も高まっている。また、アシスタントコーチとしてジェラード監督を支えていたイアン・フォスターはイングランド2部のプリマス・アーガイルの監督に就任するためにアル・イテファクを離れており、ヘンダーソンを支える環境が崩れつつあるようだ。

こうした状況を受け、ヘンダーソンはチームメートに退団の希望を伝えた模様。本人はプレミアリーグのクラブへの移籍を望んでいるようだが、オランダの名門アヤックスも関心を示しているという。

ネックとなるのはヘンダーソンの給与形態だ。彼はアル・イテファクで週給70万ポンド(約1億2870万円)を受け取っている。サウジアラビアでは20%の一律所得税率が適用されているが、ヘンダーソンは2年契約を全うした場合に限ってこれが非課税になる契約を結んでいるという。

そのため、契約締結からわずか6カ月という現在のタイミングで退団した場合、ヘンダーソンはおよそ700万ポンド(約12億8760万円)という巨額の所得税を収めなければならなくなるという。

プレミアリーグではクリスタルパレスやフラム、ニューカッスルがヘンダーソンの獲得に関心を示しているとされているが、どのクラブもファイナンシャル・フェアプレー遵守に苦心しているため、ヘンダーソンとしては大幅な減俸は避けられない。これはアヤックスに移籍した場合も同様だ。果たしてヘンダーソンはどのような決断を下すのか。

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