円下落、一時145円台 米早期利下げ観測後退

 10日の東京外国為替市場の円相場はドルに対して下落し、一時1ドル=145円台前半を付けた。米国の早期利下げ観測の後退を背景に、日米金利差の拡大を意識した円売りドル買いの取引が優勢だった。

 午後5時現在は前日比87銭円安ドル高の1ドル=144円93~95銭。ユーロは52銭円安ユーロ高の1ユーロ=158円36~40銭。

 市場では「国内輸入企業が決済に必要なドルを買う動きも出たようだ」(外為ブローカー)との声もあった。

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