【インドネシア】MG、SUVのEV価格は4.5億ルピアから[車両]

MGモーター・インドネシアは、電気自動車(EV)「MG ZS EV」の価格を公表したほか、EVの現地生産開始に伴って「MG4 EV」の改定価格を発表した=10日、ジャカルタ特別州(NNA撮影)

中国・上海汽車集団(SAIC)傘下の英系MGモーター・インドネシアは10日、スポーツタイプ多目的車(SUV)の電気自動車(EV)「MG ZS EV」の販売価格を発表した。税金や車両登録証の取得手数料などを含めた首都ジャカルタでのオンザロード(OTR)価格は、約4億5,300万ルピア(約421万円)から。西ジャワ州チカランの工場で組み立て生産し、3月から納車を開始する予定。

MG ZS EVは、MGモーター・インドネシアが扱う2モデル目のEVとなる。昨年8月に国内最大規模の自動車展示・販売会「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2023」で投入が発表され、事前予約の受け付けも開始されていた。

MGモーター・インドネシアのアリフ・マーケティングPRディレクターによると、これまでに計2,700台の事前予約を受け付けた。アリフ氏は現地生産により価格が抑えられることや納期が短くなることで、事前予約を受け付けた台数分すべてが正式受注につながることを期待した。

同社は先に、MG ZS EVと、先行して発売したEVモデル「MG4 EV」の計2モデルを、チカランの工場で今年から現地生産すると明らかにしていた。アリフ氏によると、いずれも3月からの納車開始を予定し、政府がEV優遇策の適用条件に定める現地調達率40%の達成を目指していると述べた。

■現地生産でMG4 EVの価格改定

またMGモーター・インドネシアは、昨年から販売しているMG4 EVの現地生産の開始に伴い、価格を4億3,300万ルピアからに改定した。これまでは、タイから完成車(CBU)を輸入しており、価格は6億4,990万ルピアからだった。

MGモーター・インドネシアは現在、ガソリン車3モデルを含めて計5モデルを展開しているが、今後はガソリン車もチカランの工場で生産していく計画だ。現地生産するガソリン車の詳細については明らかにしていない。

チカラン工場の年産能力は最大10万台となる見通しで、24年第4四半期(10~12月)にはオーストラリアへMG ZS EVの輸出を開始する予定。

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