【韓国】ロッテバイオ、米で松島工場の計画発表[医薬]

米サンフランシスコで開かれている「JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」で、仁川・松島でのバイオプラント計画を発表するロッテバイオロジクスのイ・ウォンジク社長(ロッテバイオロジクス提供)

韓国ロッテグループで医薬品事業を手がけるロッテバイオロジクスのイ・ウォンジク社長は9日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中のバイオ業界の投資家向けシンポジウム「JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」に参加して、「仁川・松島バイオプラントの構成計画」をテーマに発表を行った。

同社は松島国際都市に3つのメガプラントを設立する予定で、第1工場は年内に着工して25年の完工を目指す。ユーザーエクスペリエンスをベースとした技術を活用して、最適な運営により顧客の需要を満たしていく方針だ。

ロッテバイオロジクスは22年には米医薬品会社ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)のシラキュース工場(米ニューヨーク州)を買収しており、イ社長は「国内と米国の生産拠点を活用する柔軟性がある」と強調した。

イ社長はまた、「患者に必要な医薬品を適材適所に供給するグローバルなバイオ医薬品の受託製造開発(CDMO)企業としての飛躍を目指す」と抱負を述べた。

■人材確保にも注力

専門人材の育成など、人材の確保にも力を入れる。米シラキュース大学や韓国ポリテク大学などと戦略的パートナーシップを結んで、産学連携プログラムや採用プログラムを通じて優秀な人材を確保・養成する。

30年に第3工場が完工すれば、松島バイオプラントの抗体医薬品生産規模は年36万リットルに達する。これに米国工場を合わせると年40万リットルとなる。

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