石川県七尾市に炊き出しへ 盛岡の復興支援団体きょう出発

炊き出しに使う炊飯器などを準備する寺井良夫理事長(右)=9日、盛岡市中野

 支援の恩返しを―。盛岡市の復興支援団体「SAVE IWATE」(寺井良夫理事長)は、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県七尾市へ炊き出しに向かう。12日から5日間、避難者に温かい食事を振る舞う。

 盛岡市中野の事務所で9日、炊き出しに使う大鍋やストーブを用意するなど準備を進めた。現地では昼と夜に計9回、カレーや豚汁など約1400食分を提供する予定で、スタッフら5人が11日にトラックなど2台で出発する。水数百リットルや発電機、燃料も持参する。

 金沢市在住の友人を介して七尾市の避難所と連絡を取り、支援先を決めた。寺井理事長(66)は「東日本大震災では石川県をはじめ全国から支援を受けた。避難所では食事に苦労する。恩返しの意味も込めて温かい料理を提供できれば」と思いを込める。

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