京都府亀岡市の社交ダンスサークル、コロナ禍乗り越え40周年「体幹鍛えられ健康に」

ペアになって練習するもみの木会のメンバー(亀岡市内丸町・市総合福祉センター)

 京都府亀岡市の社交ダンスサークル「もみの木会」が、昨年で創立40周年を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大では「密」を避けるため練習や発表は大きく制約されたが、感染対策を工夫して乗り越えた。

 同会は市総合福祉センター(内丸町)で1983年に開かれた社交ダンス講座をきっかけに発足。映画やテレビでブームになった90年代後半からメンバーが増えて最大80人近くまでなったが、現在は50~80代の男性13人、女性26人で活動する。

 コロナ禍では同センターが閉鎖。練習再開後も1人で踊るシャドーで距離を保ちつつペアで動きを合わせたり、フェースガードとマスク、手袋を着用して組んで踊ったりして感染対策と活動を両立させた。

 毎週月・土曜の夜に同センターである練習は現在、マスクを着用して実施している。社交ダンス歴50年の山口助治さん(71)が講師を務め「きれいな姿勢を意識して」などと声をかけながら、タンゴやワルツを指導している。

 練習成果を披露する毎年12月恒例のクリスマスパーティーもコロナ禍で中止を余儀なくされてきたが、昨年は40周年記念を兼ねたパーティーを復活し、ガレリアかめおか(余部町)で16日に開いた。

 会長の中井ふみ子さん(77)は、年を重ねてもできる趣味として40代で始めたといい「体幹が鍛えられ、姿勢が良くなる。健康のためにもなるので、男性にもっと参加してほしい」と呼びかける。コロナ禍で停滞したメンバーの勧誘に力を入れていくつもりだ。

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