行列ができ整理券を出すほど人気の「図書館福袋」 袋に書かれたヒントを見て手を伸ばす 沖縄・豊見城市

 沖縄県豊見城市立中央図書館は10年目の人気イベント「図書館福袋」を5日に開催した。司書推薦の一冊が入った60袋を求め、玄関にはずらり行列ができて整理券も発券するほど。利用者は紙袋に書かれた「世にも奇妙な」「5分で解ける謎」といったヒントを見て手を伸ばした。

 どんな本が入っているか分からないワクワク感を楽しんでもらおうと2015年に始まった。今回は司書や図書館職員18人のお気に入りで良書だけどなかなか手に取ってもらえないような絵本やエッセー、科学の本などを準備した。

 自営業の照屋恵さん(48)が選んだ福袋には、世界の名勝を紹介する写真集が入っていた。「飛行機は苦手だけど、写真撮影も景色を見るのも好き」と気に入った様子。息子で上田小2年の椋大朗さんは「ちょっと想像と違う…」と戸惑い気味で、友人の子どもで豊崎小4年の尾形倫さんは「謎解きが面白そう」と話していた。(南部報道部・又吉健次)

司書お勧めの本が入る「図書館福袋」。利用者はヒントを見て手を伸ばした=5日、豊見城市立中央図書館

© 株式会社沖縄タイムス社